いのち支える ゲートキーパー

ゲートキーパーという言葉をご存知ですか?


お恥ずかしながら、私、ゴールキーパーはわかるけれど
ゲートキーパーってなあに?という人でした。
IT用語や一般的な用語ではなく
ここでいうのは「いのちの門番」としてのゲートキーパーです。

ご存知のように
ゴールキーパーはサッカーなどのゴールを守る人。
ゲートキーパーの守るゲートとは?
冥界の門、だそうです。だから、いのちの門番なのですね。


さて
先日、小・中・高・特支の学校教職員対象のゲートキーパー研修を受ける機会をいただきました。

大学で心理学を教えていて、かつ臨床経験豊富な先生や
病院やあちこちの現場に立たれている臨床心理士さんの講座や演習

大変多くの学びをいただき、
かつ受講者の先生方 主に養護の先生方と交流を持ちました。


このような学びにはキリがなく
知識やアンテナが低ければまず「気づく」ことができません。
下に厚労省HPよりひっぱってきた資料を載せますね。
総合リンクもペタリ。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jisatsu/index.html

死にたい気持ちになる
死にたい、と口にする

ここまでは、よくあることです。
万葉集にも恋死ぬという表現は多々あり
昔から、実際に死なずとも、死んでしまう、死んでしまいたいと
連呼する民族のようです。
でも実際の死の場面では死という言葉を用いないという不思議もあります。


国語のウンチクはさておき。

問題は、死んじゃいたいほどツライ、しんどいを
自らを殺すという行動に移させないこと、です。

すべての学校のすべての先生方が理解していて、
ケアできるわけでは もちろんないですが
行政が、こういう取組に時間と予算を割いているのは
ありがたいと思う一方で
国として、地方自治体として取り組まねばならぬ程深刻で、
件数及び死因のうち自殺が占める割合の高さを表しているのだなと
なんとも複雑な思いも抱きます。

希死念慮は、否定せず、まず受容しましょう、といいます。
死にたいくらいツラい。
なんでそんなにツライのか。・・・良し悪しではなく
ただ、そこには感情があります。

MilkyWayでは、仕事でいのちの門番となることの多い支援者様のための傾聴講座をしています。
半分はワークの時間で、個別にアドバイスをして
受講者同士によるケーススタディのシェアも大変勉強になります。


夏休みの終わりが見えてくると
学校に行きたくない、という理由で
死を選ぼうとする子ども達が増えます。
また
死にたい、と口にすることで周りの気をひこうとする子どももいます。

どちらもSOSを出している、という点では同じですが
声のかけかた、対処の方法は違います。

学校の先生(担任、部活顧問、学年主任、教頭)
スクールカウンセラー
外部では精神科や心療内科の医師、臨床心理士
もし病院を紹介されて、投薬等に不安があれば、医師にきちんと伝えてください。

なんかこわい、なんとなく嫌、で避けることのほうが怖いです。

ゲートキーパー


しんどくなる前にガス抜きさせてくれる、友人や
近所のお兄ちゃんお姉ちゃん
おじさん、おばさん
おじいちゃん、おばあちゃん

こういう存在がホントのゲートキーパーかな、と思います。
行きつけの店のお姉ちゃんに話を聞いてもらえるお父さん達には
ぜひ、妻子にもそんな場所を見つけるサポートをしてあげてほしいです。


もちろんMilkyWayはお話を聴く準備していますので
お気軽にお問い合わせくださいね。



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